アレクサンダーテクニークについてのご質問に「脱力ってどうやればいいんですか?」というのがとてもよくあります。
有吉尚子です。こんにちは!
はっきり言ってしまうと、アレクサンダー・テクニークは脱力法ではありません。
力を抜くメソッドではないのです。
そういうときに決まってお答えする内容はこんな感じです。
「やりたいことに充分なだけ必要な筋肉を働かせましょう」
何か動作を行うとき、当たり前ですが全く脱力状態で筋肉を働かせずにダルダルのままできるわけではありませんね。
重いものを持ち上げるにはそれなりの筋力が必要だし、指を速く動かすにもエネルギーが必要です。
ラクをしているだけでは何もできないのですが、普段不要な筋肉を働かせていたりやりたいことに繋がらない頑張りを身体のどこかでしてしまっている方は、目的に繋がらない不要なことをしないで良いとなると「ラクになった」という感想を持ったりします。
それは必要なことを適切に行っている状態であって、決して"何もしていない"状態ではないのです。
体重を増やしたいときにはたくさん食べればいいのであって、体重計の上でいくら気合いを入れて力んでも重さは変わらないのと同じですね。
必要なことをして不要なことはしなくていい。
色んな場面で応用してみてくださいな。