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音の立ち上がり速度

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チューニングをするとき、オーケストラなら普通は442のAで合わせますね。

この442という数字、これは周波数なんですが一秒間に442回の振動が起こっているよ、
ということです。

有吉尚子です。こんにちは!

振動数は高音になると多くなり、低音になると少なくなります。

具体的にはオクターブでちょうど倍になります。

442のAのオクターブ上の振動数は884、オクターブ下は221という単純なおはなしですね。

先日ご紹介した傳田文夫さんの「日本人はクラシック音楽をどう把握するか」という本によると、人間には振動が一回起こると音になって聞こえ始めるそうです。

一秒間に起こる振動数が少ないということは一回の振動が起きるのに時間がかかるということ。

反対に一秒間にたくさんの振動をするなら、その分一回の振動が起こるのは短い時間だということ。

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これが低音と高音の立ち上がり速度の違いになるんだそうです。

わたしたちが低音が遅く立ち上がるように感じるのは、発音するために必要な息がたくさんだからとか、低い楽器の人はステージの後ろの方に座ってるからという理由だけではなく、物理的に音が発生する速度も関係していたのですね。

ということは、高音楽器と同じタイミングで低音楽器も発音したければやはりかなり早めに吹き込み始める必要があるということです。

また同じ理屈で1/4音とか1/3音とかの音程のズレがあったとすると、高音に行くにつれて振動数は増えていきたくさんぶつかるので、低音楽器に比べて高音楽器の方が激しいうねりを引き起こしているように聞こえるんだそうです。

同じだけのズレでも高音の方がシビアで耳障りに感じるのはそういう理由なんだそうですよ。

とすると、低音楽器奏者よりも高音楽器奏者の方が耳が悪いなんていうことではなく、
同じ合い具合にするにはコントロールの精度がより必要ということですね。

バンド指導をする方はこれは知っているとお役立ちかもしれませんね!

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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