チューニングをするとき、オーケストラなら普通は442のAで合わせますね。
この442という数字、これは周波数なんですが一秒間に442回の振動が起こっているよ、
ということです。
有吉尚子です。こんにちは!
振動数は高音になると多くなり、低音になると少なくなります。
具体的にはオクターブでちょうど倍になります。
442のAのオクターブ上の振動数は884、オクターブ下は221という単純なおはなしですね。
先日ご紹介した傳田文夫さんの「日本人はクラシック音楽をどう把握するか」という本によると、人間には振動が一回起こると音になって聞こえ始めるそうです。
一秒間に起こる振動数が少ないということは一回の振動が起きるのに時間がかかるということ。
反対に一秒間にたくさんの振動をするなら、その分一回の振動が起こるのは短い時間だということ。
これが低音と高音の立ち上がり速度の違いになるんだそうです。
わたしたちが低音が遅く立ち上がるように感じるのは、発音するために必要な息がたくさんだからとか、低い楽器の人はステージの後ろの方に座ってるからという理由だけではなく、物理的に音が発生する速度も関係していたのですね。
ということは、高音楽器と同じタイミングで低音楽器も発音したければやはりかなり早めに吹き込み始める必要があるということです。
また同じ理屈で1/4音とか1/3音とかの音程のズレがあったとすると、高音に行くにつれて振動数は増えていきたくさんぶつかるので、低音楽器に比べて高音楽器の方が激しいうねりを引き起こしているように聞こえるんだそうです。
同じだけのズレでも高音の方がシビアで耳障りに感じるのはそういう理由なんだそうですよ。
とすると、低音楽器奏者よりも高音楽器奏者の方が耳が悪いなんていうことではなく、
同じ合い具合にするにはコントロールの精度がより必要ということですね。
バンド指導をする方はこれは知っているとお役立ちかもしれませんね!