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本番前に自分に何て声をかけますか?

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前回の記事の本番だけおかしなミスをしてしまうことについて、もうひとつ。

「本番では練習した通りに!」

「平常心で落ち着いて!」

なんて思ってはいませんか?

有吉尚子です。こんにちは!

これって実は失敗を招いてしまう可能性のある言葉なんです。

もちろん練習のときの通りに出来たら大事故は起こらないでしょう。

しかし実際のところ本番は練習とは状況が違います。

ステージはいつもの練習室ではないし、スポットライトは普段浴びていません。

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たくさんのお客さんもいつもは目の前にはいない。

一回限りでやり直しはできないというのも普段の練習とは違います。

ちょっと考えただけでこんなに日常と違うことがあるのに、それから目をそらして見ないフリをしては、起きている現状の認識がちゃんとできないようにするようなもの。

現状認識ができなければ予想外のことが起きたときにパニックになって変なことをしてしまうのは当たり前です。

本当は普段と違うものから目をそらしたいのではなく、慣れない状況で起きる色んなことに適切に対応したい場面ですよね。

では本番に向かうときにどんなことを考えたいでしょうか。

話が変わるようですが、フィギュアスケートのコーチが本番のパフォーマンス直前で選手にどういうことをしているか見たことはあるでしょうか?

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選手と一緒に気分を盛り上げてテンションも上げているところがよく見られますよね。

アドレナリンがたくさん出てしまうとドキドキして緊張してしまうのでは?

なんて心配は特に無いようです。

むしろアドレナリンというのはとっさのときに対応する筋力や反射のスピードを上げたり、注意力があちこちに行き届くようにするために役に立つそう。

いつもと違う場面で色々アンテナを張って、入ってきた情報にすぐに対応するために味方になってくれるもの。

それを「平常心で落ち着いて」なんて制御しようとしてはもったいない!

「本番が今までで一番演奏ができた!」なんていうミラクルが起きることってたまにありますがあれはアドレナリンが適切に使われた結果なのですね。

そう考えると自分にかける言葉も
「いつも通りに落ち着いて!」
よりは
「本番の演奏を楽しんで!」
なんて建設的で現実に即したものになるのではないでしょうか。

ピンと来たら取り入れてみてくださいね!

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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