有吉尚子です。こんにちは!
前回までに落ち着き和音と盛り上がり和音の役割りを詳しく見てみましたね。
では。
もう一つの機能、サブドミナントはどんな役割りでしょうか。
そんなの覚えてるよ!
という方もいらっしゃるかもそれませんが、ちょっとだけおさらいしてみましょう。
サブドミナントはドミナントに比べると少し柔らかい感じですね。
そして盛り上がり感はドミナントよりは弱いので、落ち着き和音のトミックに解決したい感はそんなに強くはありません。
そのかわり色彩感がとても強く出てくるので、落ち着き和音から繋がった時に色付けされて新しく展開していく感じがします。
そんなサブドミナント、どんなのがあったでしょうか。
これも覚えてる方は多いかもしれません。
C-durならレファラの2度とドファラの4度ですね。
この2度と4度、同じサブドミナントの仲間ですが色合いが少し違います。
詳しく見てみると、2度はレファラで短三和音、そして4度はファラドで長三和音です。
長和音と短和音の違いである明るいか少し陰りがあるか、ということがそれでわかります。
そして2度は4度よりも少しだけ固い感じがします。
それってただ単に陰りのある和音だからじゃないのです。
なぜなのでしょうか?
ジャズのコード進行にはツーファイブというのがあります。
実は音大の和声学の授業でもよく出てくる和音の並べ方なのです。
なぜ固い感じがするかというと、5度の根音から数えて2度の根音は5番目の音なので、5度に向かいたいエネルギーがあるのですね。
ちょっとややこしくなってきましたが、あと少しだから頑張って!
盛り上がり和音って色付け和音よりも固くて推進力がありましたね。
2度は5度に対しての盛り上がりのような役割もあるので、4度より固い印象になるのですね。
4度と2度、同じ色付けの機能ではあってもこんなエネルギーの強さの違いもあるなんて面白いですね!
そんな細かな違いを意図して書かれたものだとわかると楽譜って果てしなく読み込める面白いものですね!