前回の記事ではよりよく演奏するための一番のポイントは頭と首の関節にある、ということでした。
有吉尚子です。こんにちは!
関節なんて言われてもピンと来ませんよね。
具体的にそれってどういうことでしょうか。
アレクサンダー・テクニークというのはF.M.アレクサンダーさんというイギリスの朗唱家が発見したもので、何か身体を動かすときにどんな風にそれをやるかで快適さや動作の質が良くなるから自分で快適なのを選びましょう、ということです。
ちょっとややこしい表現でしょうか。
その動きの快適さと質を変えるポイントが頭蓋骨の一番下と、一番上の首の骨が接する関節を縮めて固めているかそれともフリーにしているか、ということなんです。
呼び方なんてどうでもいいんですがその関節はAO関節とかトップジョイントとか環椎後頭関節とか呼ばれてます。
ここですね↓
ここの関節に関係する筋肉のいくつかが関節を固めるか緩めるかということに関係しています。
そして固まってると頭と首以外の身体のあちこちにも影響が出るのです。
このたったひとつの関節がどうして全身に影響するのか不思議じゃありませんか?
わたしは不思議でした。
他にも関節はたくさんあるのに何でわざわざこの関節だけ特別扱いする必要があるんだろう?なんて思っていました。
この関節がなぜ特別扱いかというとかかわる筋肉群が動作のコントロールをするだけでなくとても繊細な感覚受容器官としての役割を兼ねているからです。
つまり身体のセンサーみたいなものですね。
筋肉の中の筋紡錘というのが感覚受容器官としての働きをするそうですが、このAO関節に関わる筋肉群にはそれがとても多いんだとか。
そのおかげで身体のどこかが傾いていたり力がかかっていたりするという情報をキャッチして脳に送るということができる仕組み。
身体の全体の情報をキャッチする筋肉群なので私は「違和感センサー」と呼んでます。
この仕組みが上手く機能しないと一体どんなことが起こるでしょうか?
ややこしいお話に頭痛がしてきてはいませんか?
ちょっとだけ複雑なお話なので少しずつ解説していきますね!
続きは次の記事で。